夕張線にようやく乗れたものの

夜の旧北海道庁

再び札幌へ

今年3度目の札幌行きである。前回9月は台風と地震に遭遇したため実質的に何も出来なかったので、仕事も兼ねているし、乗り損ねた夕張線再訪も目的の一つである。すでに地震から3ヶ月、ところどころで減速しての運転はまだ続いているとはいえ、地震前の運行にまでは復旧していた。

さて、今回の往路便はまたお昼の時間帯なので、当日アップグレードでファーストクラスにした。そして、その日の午後は札幌市内でゆっくりと過ごし、2日目は終日仕事、3日目は夕張線に乗ってから夜の便で帰るという予定であった。しかし、2日目の夜から雪が少し強くなり始めた。翌日は更に天候が悪化する見込みで、すべてのフライトで遅延か欠航の可能性ありとされていた。
 

夕張へ

3日目の朝、札幌ではそんなに強い降りではなかったので、そのまま夕張行きの高速バスに乗った。レースイリゾート行きの高速ゆうばり号で、札幌駅前バスターミナルから終点までおよそ1時間40分、終点のレースイリゾートというのが夕張駅の目の前である。

途中の景色は一面の雪、雪、また雪といった感じで、見渡す限りの銀世界であったが、降雪自体はたいしたこともなく、時間通りに夕張に到着した。しかし、夕張駅は昔のローカル線終着駅の面影などまるでなく、ホテルマウントレースイというスキー場ホテル兼温泉リゾートという巨大な建物とメルヘンチックな駅舎であった。

地元の人に聞いてみると、筆者の覚えているのはこの夕張駅から更に奥へ2キロほど進んだ場所にあったそうで、夕張駅が移転してきて今の場所になっているらしい。当時の記憶とまるで違うのも当然である。

夕張線



夕張線の列車は一両のみの単行で乗客は10人ほど。夕張駅まで乗ってきて、そのまま折り返す人が半分ほどであった。つまり、地元の人の利用は5人ほどで、廃止も宜なるかなといったところである。
 

またもや欠航

夕張にバスで着いた辺りから雪が本降りになり、列車の車窓は遠くが見渡せないほど。千歳の方は吹雪いているらしい。携帯でJALの運行状況を確認すると、全便で搭乗手続きを中止しており、遅延か欠航の可能性あり。夕方、札幌に向かっていた頃が吹雪のピークであった。

予約してあるフライトに折り返しで機材が充てられるであろう羽田発新千歳行きが、なんと羽田に折り返してしまい、搭乗予定便の欠航が決まった。この調子では空港に向かっても、その後の便が飛ぶ保証などまるでない。やむを得ず、ダイヤモンド・プレミア予約デスクに電話をして、翌日の便に変更した。さすがに専用の予約デスクだけあって、この状況でも一発でつながった。そして、ホテルはすでに朝チェックアウト済だったので、列車の中からネットであらためて予約をした。

ところが、これが大いなる選択ミスであった。札幌に着いた頃には吹雪どころか、雪そのものがやんでいた。そして、運行状況を見ると、中断されていた搭乗手続きは再開されており、遅延しながらも次々と出発しているし、千歳に向かっても飛んできている。

欠航になったのは筆者が予約していたフライトだけなのである。これなら、空港に向かって1本前か後の便に変更できただろうし、そうすれば、その日のうちに帰宅できたのだ。

大通公園とテレビ塔


しかし、時すでに遅し、フライトの変更をしてしまった後である。恐らく再変更はできないであろうし、ホテル代もネット決済で支払い済みである。結局、1人寂しく大通公園のクリスマスマーケットを冷やかすこととなった。
 

今回のまとめ

予定より1日遅れの復路もお昼の便で、ファーストクラスに当日アップグレードした。往復とも先得運賃と当日アップグレードのファーストクラスである。

  • HND - CTS往復 : 18,820円(先得) + 16,000円(Upgrade) / (1,276FOP * 2) = 13.64円@FOP

単価としてはファーストクラスにした分だけ少し落ちているが、すでにこの時点ではまったく気にしてもいなかった。

新千歳空港の全景


最後の写真は機内から撮った新千歳空港の全景。中央の円を描く建物が国内線ターミナルで、その手前が滑走路。左奥の更に長い滑走路は千歳飛行場、早い話が自衛隊の基地である。

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