KLIAとヤンゴン行きビジネスクラス

KLIAのサテライト

KLIAに早着

MH71便は定刻では現地時間で4:10にクアラルンプールに到着することになっている。飛行時間は7時間30分の予定で、7時間25分に設定されている昼行便と比べて長いわけではない。しかし、出発空港のNRTも到着空港のKULも余裕のありあまる時間帯なのか、時期的に偏西風が弱いからなのか(ダイヤに織り込み済みじゃないの?)、実際には30分も早く着陸した。現地時刻で3:40である。

しかも、おそらくは東側の滑走路に北からアプローチしたようで、着陸後に駐機するまでの時間も最短。さらに、ファーストクラスの乗客がいない中での2K席、降機するのも先頭ということで、4時前にはサテライト・ターミナルの中を歩いていた。
 

Golden Lounge Satellite

今回はヤンゴン行きに乗り継ぎであるが、出発時刻は9:15発の予定、つまり、5時間以上もあるのだ。もちろん、向かう場所はただ1つ、マレーシア航空が誇る巨大ラウンジ、ゴールデン・ラウンジ・サテライトである。

KLIAのエアロトレイン


場所はこのエアロトレイン乗り場があるWest Zoneで、この乗り場や多くの免税店が並ぶLevel 1の1つ上の階、Level2 に位置する。写真のいちばん奥に見えるのがゴールデン・ラウンジ・サテライトの入り口である。

ただし、West Zoneの奥側にはLevel 2に上がれる階段などがないので、 Jungle Board Walkの周辺でエレベーターに乗るか、少し分かりづらいがエスカレーターを探さないといけない。

KLIAのGolden Lounge Satellite


KLIAのゴールデン・ラウンジはしばらく改装で休業(?)していたらしいが、今年の3月頃にはリニューアル・オープンした模様で、訪れたときはまだピカピカという感じの新しくきれいなラウンジであった。

内部の様子は下の写真の通り、1体全部で何席あるのか、数える気も起きないほどの広大なスペースを有している。なにしろ、この写真には全体の半分写っているかどうかという程度なのである。 

Golden Lounge Satelliteの内部


しかも、時間が午前4時ということもあって、中にはほとんど人がおらず、正に閑散としていた。ダイニングコーナーで色々と食事が提供され始めるのがだいたい4時からのようで、着いたときにはちょうど色々と出来たてが並べられているところであった。 

5時台になると、シドニー、ダッカ、マカオ、ソウルなど各地からのMH便が到着するが、それ以前はMH71便しかないので、成田からの到着に合わせて食事の提供を開始ということなのであろうか。もちろん、自分で好きなものを取ってまわるビュッフェ形式だが、まだ誰も手を着けていない出来たてを熱いうちに食べるので、早朝4時にもかかわらず少し食べ過ぎてしまった。なお、ラウンジそのものは24時間オープンである。

ラウンジ内のWi-Fiはもちろん無料で速度もそれなりに出ているので、そこそこ快適に使える。また、充電用のコンセントに関しては、ユニバーサルタイプの受け口とUSBポートが各席交互に配置されており、これまた困ることはないはずだ。

ないはずなのだが、これは海外のユニバーサルタイプのコンセントではよくあることなのだが、Aタイプの差し口(日本やアメリカで使われているもの)がユルユルで、例えば、MacBook Pro用の重いUSB-Cアダプターなんかを差すと自重ですぐに外れてしまう。経年劣化で緩くなったというよりは、そもそもの精度の問題のような気がする。それぐらいの高い割合で緩すぎる口が多いので、その点だけは要注意だ。
 

Golden Lounge Regionalに移動

なにしろ乗り継ぎ時間が5時間なので、有り余る暇を潰すために、エアロトレインに乗ってサテライトからコンタクトピアに移動して、同じマレーシア航空のラウンジであるGolden Lounge Regionalにも行ってみた。

KLIAのGolden Lounge Regional


最初、ターミナル内の案内図にある通りにラウンジがあるべき場所に向かっていくと、どこにも入り口が見当たらずウロウロとしてしまった。場所が変わったのであろうか。

Golden Lounge Regionalはコンタクトピア側のエアロトレイン乗り場に向かって左手にあるエスカレーターで上がったところにある。 エアロトレイン乗り場の真上にあると考えればよい。

Golden Lounge Regionalの内部


中の様子はサテライトのラウンジをそのまま小さくした感じで、ラクサバーや仮眠スペースもちゃんとある。朝の6時頃だったので人も当然少ないが、全体のスペースがサテライトより狭い分、少しだけこちらの方が活気が感じられた。

3時起きでさすがに疲れてきたので、仮眠スペースで1時間ばかり横になってから、ヤンゴン行きの搭乗ゲートに向かった。
 

ヤンゴン行きはB737-800

ヤンゴン行きMH740便の搭乗口はH8、サテライトではなくコンタクトピアの搭乗ゲートである。国際線でも近隣諸国との路線はコンタクトピアにあるゲートGとHからが多いようだ。

さて、KLIAでは搭乗開始時刻が出発の1時間前とされている。これは搭乗口で手持ち荷物の保安検査が行われるためで、その開始時刻が1時間前なのだ。

ここではアライアンスの上級会員もビジネスクラス客も等し並みに行列に並ばされることになる。 そして、セキュリティ・チェックを通過すると、その中は椅子しかない待合室となり、そこで機内への本当の搭乗開始時刻まで待つことになる。機内への案内については、優先搭乗の案内があった。

マレーシア航空B737のビジネスクラス


マレーシア航空は短距離路線にB737-800を投入しており、ビジネスクラスのシートは少々くたびれた感はあるものの、幅広シートにすっぽりと包まれるので意外と快適。USBポートや電源コンセントも各シートに備わっているし、ウェルカムドリンクもある。食事時にはテーブルに布のナプキンをかけてくれたりと、サービスは長距離路線と変わりないし、数時間程度のフライトならまったく文句などない。

ただ、成田 - コタキナバル路線の機材もB737のようで、これで6時間のフライトのビジネスクラスだとすると、クアラルンプール線や他社便と比べて少し見劣りしてしまうのかもしれないが、それでもエコノミーシートの数倍は快適である。

KLIAに駐機されているA380


最後の写真はKLIAのサテライト横にまとまって駐機されているマレーシア航空A380。A380の使えるゲートが限られているので、沖で待機しているだけなのかもしれないが、使用されていないのかもしれない。数日後にヤンゴンから戻ってきたときも、更に一週間後にクアラルンプールから帰国するときも、同じように3機が並んでいた。マレーシア航空は全部で6機A380を保有しているので、普段はロンドン線で半分だけを使っているのだろうか。

さらに、トップの画像はヤンゴン行きの機内から撮影したKLIAサテライト。いちばん手前にNegaraku塗装の機体が見えるだろうか。これが成田から乗ってきたA350-900である。

← 前の記事 [マレーシア航空A350-900]
次の記事 [2日だけのヤンゴン滞在] →