マレーシア航空でミャンマー、マレーシアへ

機内から見た成田空港の夜景

 ヤンゴン・クアラルンプール行きの始まりは

3月に行われていたマレーシア航空ビジネスクラスのセールの際、勢いで予約してしまったヤンゴン行きビジネスクラス。出張そのものは規定事項だったので、正に渡りに船とばかりに身分不相応なビジネスクラスを奮発した。海外旅行は基本的にこれまでJALのみだったので、マレーシア航空は初めて利用する。

予約してあるクアラルンプール行きMH71便は21時40分発、成田空港としては夜遅い時間帯になるので空いているだろうから、20時頃にでも着ければ十分だと考えていた。しかし、予定よりも1時間早く家を出ることができ、予定していなかったスカイライナーにも乗れた。空港に19時以降に着くのは京成本線経由のイブニングライナーとなり、有り難み半減なので利用せず、アクセス特急で行くつもりであったのが、早い時間のスカイライナーになったので、空港到着は3時間以上前の18時半頃であった。

地下ホームから出発階に上がって、いつもの中央にあるJALカウンターではなく、ずっと右側(南側)のRカウンターがマレーシア航空のチェックインカウンターである。出発3時間前から開くことになっているチェックインカウンターは、まだS7航空が利用中であった。

成田空港第2ターミナルRカウンター


とりあえず、チェックインして荷物を預けてしまいたいので、そのまま待つことにしたが、やがてこのような優先チェックインカウンターの入り口が作られ、ファーストクラスとビジネスクラス用のカーペットも敷かれて、少しずつ気分が盛り上がってくる。といっても、チェックイン待ちで並んでいるだけなのだが。

ちなみに、カウンターが開く前の時点でエコノミークラスにはかなり長い行列ができていた。ビジネスクラスでさえ、私の前に二組すでに並んでいたほどだ。

程なくしてチェックインが始まると、私の前の二組が本来のビジネスクラス用チェックインカウンター、WEBチェックイン済みの人のためのBaggage Dropカウンターへと誘導され、3番目の私はファーストクラス・カウンターに案内された。成田を本拠とするJALやANAとは違い、ファーストクラス・カウンターと言っても施設的には何の違いもないのだが、とりあえず、気分だけはよい。ちなみに、この日のMH71便にはファーストクラスの乗客はいなかった。
 

サクララウンジで日本酒を楽しむ

マレーシア航空の指定ラウンジは本館のサクララウンジとサテライトのカンタスラウンジである。サテライトのサクララウンジも対象ではあるが、19時半までの営業なので、MH71便の場合は実質的に使えない。

セキュリティチェックもほとんど待たされることなく、出国審査に至っては自動化ゲート使用で本当に待ち時間ゼロ、あっという間に制限エリアに出てしまい、目の前にあるサクララウンジへと入る。夜の7時なので4階ダイニングはあいかわらずの混雑であった。

成田空港サクララウンジの日本酒


こういうときでも、カウンター席に一人なら待たされることもほぼないのだが、今回は初めて利用するマレーシア航空の機内食を試してみたいので、ここで食事をするのは我慢して、3階奥の静かな席で純米吟醸酒をちびちびとやりながら、本を読んだりメールを書いたりして過ごした。利き酒よろしく3種類すべて試したが、元々が西日本出身故か、福岡の田中六五がいちばん口に合った(というのはただの冗談。そんな違いの分かるほど舌は肥えていない)。
 

カンタスラウンジへ向かう

この日のMH71便の搭乗ゲートはサテライトのいちばん奥にある98番ゲートなので、8時を回った辺りでサテライトに向かい、カンタスラウンジに移動する。場所は本館とサテライトを結ぶ連絡ブリッジを渡りきったところの左手にある階段を下の階に降りたところ、サテライトのサクララウンジとは連絡ブリッジを挟んで対称の位置になる。

成田空港第2ターミナル・サテライトのカンタスラウンジ


ラウンジ内は比較的ゆったりとした造りになっており、少なくともサテライトのサクララウンジよりは広い。座席数としては、下の写真の何倍も用意されている。さらに、カンタスの最終便であるメルボルン行きが出発した後だからなのか、他の利用客もほとんどおらず、静かに出発までの時間を過ごすことができた。

食事や飲物に関しては、まあ、サクララウンジのダイニングの方がはるかに充実しているが、とりあえず、今回は軽くパンとジュースだけにしておいたので、あまり関係がない。

カンタスラウンジ内部


今回は夜行便なので、ここでシャワーを浴びることにする。サクララウンジのシャワーは順番待ちが長く、時間に余裕がないと無理である。その点、ここは少し待てば順番が回ってくる程度の利用者数である。

ネットで事前に調べておいたのだが、カンタスラウンジのシャンプー、コンディショナー、シャワージェル、ボディーローションがジュリークなのだ。カンタス航空本国であるオーストラリアのオーガニックコスメブランドとして有名なジュリーク、国内でも有名デパートなどで販売されているが、それが使い放題なのである。まあ、シャンプー使い放題などと言われても、洗髪に必要な量以上には使いようもないのだが。 

カンタスラウンジのジュリーク


受付で搭乗券と引き換えにカードキーをもらう形になっており、シャワー・ブースは4つ、中は洗面所、トイレ、シャワーとそこそこ広い造りになっている。少なくとも、第1ターミナルの制限エリアや羽田の国際線ターミナルにある有料シャワーよりははるかに広い。 
 

そして、搭乗

シャワーの後、出発まで50分を切った辺りでカンタスラウンジに別れを告げ、ゆっくりとサテライトの南端にある98番ゲートまで行く。途中の免税店で見たいものがあったので寄り道などをしていると、搭乗口についた時には出発まで40分を切ったところであった。

すでにゲートの前には長い行列ができており、搭乗が始まっているようであったが、ちょうどビジネスクラスの優先搭乗開始のアナウンスが流れたところだったので、搭乗口前で立ち止まることなく、そのまま機内に乗り込むことができた。

MH71便搭乗口


2回目に利用したときに知ったのだが、搭乗待ちの列としてはエコノミーとビジネスの2種類しか表示されていないが、並んでいる人に対して係員が個別に係員の助けが必要な人や、ワンワールド・エメラルドを聞いて回り、該当者がいたら更に右側の最優先列に案内するというシステムのようである。

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