エアカランとの提携

エアカラン

ニューカレドニアの航空会社エアカラン

古くは「天国にいちばん近い島」として知られたフランスの海外領土ニューカレドニア(Nouvelle-Calédonie)の首都ヌメアと日本をデイリーで結んでいるエアカラン。内、週5便は成田、2便は関西に就航している。

フランスの航空会社だけに、ずっとエールフランスと提携しており、マイレージプログラムも独自のものがなく、エールフランスのFlying Bleuであった。スカイチームには加盟していないので、ニューカレドニアに行ってマイルをためるには、Flying Bleuに入るしかないという状況が続いていた。

筆者はフランスに行くことも多かったので、たまたまFlying Bleuのメンバーになっており(ステータスはなかったが)、10年ほど前にニューカレドニアに旅行したときも、マイルをためることができた。写真はそのときに撮ったもので、機種のところにエールフランスのマークが入っているのが見える。
 

JALとの提携

ところが、昨年2019年の9月にJALとエアカランが提携することが発表された。その内容は、12月からコードシェアを行うというもので、日本 - ヌメア間にJAL便名が、東京 - 大阪、福岡、札幌間などにSB便名が与えられるというものである。

このコードシェアは予定通り既に始まっており、実際、JALのウェブサイトからヌメア行き航空券がJAL便名で購入ができるようになっている。価格はEcomony Saverのいちばん安い時期で往復86,000円程度。燃油サーチャージが片道1万円というのが大きい。

アライアンス外の航空会社との提携というと、コードシェアの他に、マイレージプログラムでの相互付与というパターンも多いと思うが、JALとエアカランの間ではコードシェアのみとなっている。この先においても、マイレージプログラムでも提携を進めてゆくというような発表は一切されていない。ここはハワイアン航空とJALの提携との大きな違いである。

エアカラン側がエールフランスのマイレージプログラムであるFlying Bleuを利用しているので、ここの提携が難しいのであろうか。エールフランス本体とはマイレージプログラムの提携があるので、将来にわたって全くあり得ないというものでもないかもしれないが。
 

コードシェアになったことのメリット

さて、マイレージプログラム提携ではなく、コードシェアという形になったことは、実はJMB会員には大きなメリットである。というのも、JMBのルールとして、コードシェア便、つまり、他航空会社の運航によるフライトでもJAL便名で予約すれば、JALグループ便扱いになるので、FOPが積算されるのである。

これはマイレージプログラムだけの提携であるエールフランスやエミレーツ航空などとの大きな違いである。1点注意しないといけないのは、マイルとFOPの付与対象となるのはJAL便名で予約した場合のみであり、SB便名で予約すると、FOPはおろか、マイルも付かないことになる。

JALのウェブサイトのマイルを「提携航空会社でのご搭乗でためる」というところに、エアカランが出てこないのはそういうことなのである。エアカラン便に乗ってもマイルもFOPも付与されないのだ。
 

ニューカレドニアを再訪したい

コードシェアというと通常は運行会社提供のサービスのみとなるので、ワンワールド以外の運航便ではJMBのエリートメンバーである恩恵はほとんど受けられない。しかし、ヌメア便に関しては、優先チェックインやラウンジの利用などが可能だという情報もある。

獲得できるFOPは不明だが、成田 - ヌメアの区間マイルが4,348なので、積算率50%の予約クラスSで取ったとすると、オセアニア路線ということで1.5倍の係数がかかれば、片道3,261FOP、往復で約6,500として、86,000円ならFOP単価は13.2となる。海外路線のエコノミークラス割引運賃としては、そんなに悪くない単価だと思うので、修行に使ってみるのはいかがだろうか?

筆者も久しぶりにニューカレドニアに行ってみたくなった。ヌメアも10年前とは大きく変わっているのだろうか?

(2020-02-20 追記)
そんなことを考えているところに、エアカランのバーゲン運賃が発表された。

日本就航20周年の記念運賃で往復36,000円から。税金とサーチャージで2万円ほど追加されるので、合計で6万を切ってくるから相当安い。JALのマイルやFOPは諦めて、久々にFlying Blueに積算するかと思ったが、このバーゲン運賃はFlying Blueのマイル付与も対象外であった。

しかし、1度火がついてしまった、このニューカレドニア再訪熱、どうしてくれようか。

タグ
← 前の記事 [今年初の沖縄修行]
次の記事 [アラスカ航空がワンワールド加盟へ] →