クアラルンプールのwi-fiカフェ

チャイナタウンのカフェ

クアラルンプールのパブリックWi-Fiは

東南アジアの大都市のWi-Fi事情に関しては、正直言って、わざわざ書くほどのことなどない。街中の色々なところで利用可能だし、ショッピングモールやコーヒーチェーン店などでフリーWi-Fiのない店を探す方がたいへんだ。バンコクしかり、クアラルンプールもまたしかり。

また、充電スポットについてもほぼ同様のことが言える。ただ、Wi-Fiほど広く備えられているわけではなく、まったくない飲食店(伝統的な店には多い)、コンセントがあることにはあるが数が限られている店(壁際の席のみなど)、利用できる座席が限られている店(フロアの真ん中の席にはないとか、カウンターのみだとか)、どの席でも100%充電できるという店の方が珍しいかもしれないが、これは日本でも同じことだろう。

なお、日本と違って、カフェなどで客席の近くにコンセントがあるのに、充電をしてはいけないなどという制限があることはまずない。この辺りは実に大らかで、客も訪ねもせずに適当に使うし、店も何も言わないという感じだ。

日本の場合、最初から充電対応を謳っているスポットなどを除けば、充電禁止のことが多いが、これはネットなどでよく言われている「盗電」が問題ではない。金額的にはスマホを充電しても1円にもならないだろう。たった1円でお客にサービスできるなら、使わせた方が絶対にいい。

そうではなく、絶対数が足りないのでもめ事が起きるのをあらかじめ回避しようという意図が大きい。大らかではないのに譲り合いの苦手な日本人は、こういうときに適当に何となくうまくやることができず、コンセントを使わせろ、いや、ここは俺の席だなどともめ事になる可能性が高い。

譲り合いの精神などと日本人は何かと自分たちを美化するが、満員電車に赤ちゃん連れを乗せることの是非が問題とされたり、横断歩道に歩行者がいてもほとんどの車が減速さえしないことなどを見れば分かるとおり、日本人にあるのは社会通念としてゆずるべきと見做されている場所では右に倣えで譲るという行為である。

パリででも混雑したメトロにベビーカー連れで乗ってみれば、その違いは一目瞭然。たちまちにしてスペースが空き、段差を持ち上げてベビーかを車内に乗せるために四方八方から手が伸びてくる。もし、空いていて近くに他の人がいなければ、わざわざ遠くから駆けつけてでも助けてくれる人がいるはずだ。
 

コロニアル建築のカフェ

画像はクアラルンプールのチャイナタウンにある Leaf & co. Cafe という、コロニアル建築をカフェに改装した店舗で、木の生える吹き抜けもある開放的な店内には、Wi-Fiもコンセントもあって便利なカフェである。観光ガイドにも載っているから知っている人も多いかもしれない。筆者もクアラルンプール滞在中は毎日のように行くのだが、常にさまざまな国から来たと思われる観光客がいても、満席では入れないというほど混んでいることも少ないような気がする。

チャイナタウンのカフェ


さて、クアラルンプールではカフェなどで充電する場合、1つだけ気をつけないといけないことがある。それはコンセントプラグの形状だ。東南アジアの大都市ではユニバーサルタイプ、つまり、どんなプラグでも差し込めるコンセントが多いが、クアラルンプールではBFタイプしか差し込めないものが多い。

画像の左側がBFタイプのアダプター(iPad付属のもの)、右側がB737の機内で撮ったユニバーサルタイプのコンセント。上からヘッドホン、USBポート、ユニバーサル電源となっている。

ユニバーサルコンセントとBFタイプ


ある程度以上のクラスのホテルでは、部屋にはユニバーサルタイプの差し口が備わっているが、街中ではBFタイプしか使えないお店も多い。グローバル・チェーンのカフェも例外ではないので、たとえば、スターバックスといえどもコンセント形状だけは気をつけた方がいい。

同じようにKLIAでも、マレーシア航空のゴールデン・ラウンジはユニバーサルタイプだったが、キャセイパシフィック航空のラウンジはBFのみであった。すべての席を調べたわけではないが、少なくとも、BFでないと使えない席もあるということだ。

マレーシアに行くが、日中、街中でも充電する必要があるという場合、日本から持っていった充電器などを使うのであれば変換アダプターも用意しておかなければならない。なお、電圧は220Vであるが、最近の充電器で220V対応でないものを探す方がたいへんなので、ここは特に気にする必要ないだろう。

かく言う筆者は、もう10年ほど昔の話だが、110Vまでしか対応していないガラケーの充電器を韓国でコンセントに挿して(韓国は220V)、ポンっという音とともに一瞬で破壊してしまったことがある。

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