バンコク修行 (3) 機内食篇

JALビジネスクラスの機内食

空飛ぶレストランBEED

JALではBEDD SKY AUBERGE by JALと称して有名シェフ監修の機内食を提供しており、ビジネスクラスに乗る最大の楽しみと言っても過言ではない。離陸後30分ほどで給仕されるウェルカムドリンク。まずはこの写真から。

機内のシャンパーニュ


なんでも、修行僧の間では定番の構図で、ビジネスに乗ったらシャンパーニュをもらい、窓越しの青空と一緒に写すのである。せっかくなので私も真似しようと乗る前から計画していたのだが、すっかりそんなことは忘れてしまって、半分ほど飲んでしまってから、慌てて飲み口を拭って撮影した。グラスの中のシャンパーニュが少ないのはそういう訳であるが、馴れないことはするものではない。

さて、お待ちかねの機内食であるが、バンコク線の洋食は麻布十番にレストランを持つオーナーシェフのプロデュースとのこと。

機内食前菜


前菜は「春キャベツと花のサラダ、国産牛のローストビーフと山葵のソース」、食べられる花びら、ジュレ、一見ただのマヨネーズのように見えて実はスパイスのきいた山葵ソースなど、趣向を凝らした高級料理らしい前菜で、安いけど美味いものをがモットーの筆者の普段の食事とは別世界である。

機内食メイン


そして、メインが「和牛サーロインステーキのマスタードソース」であった。メインはステーキか魚を選べるのだが、なんとなく事前指定でステーキを選んでいた。これ、もしかして余りが出たら両方もらえるのかしらなどと卑しい考えが頭をかすめたが、そもそもが結構なボリュームなので、食べ終わる頃にはそのような邪念は消えていた。

なお、ステーキの焼き加減は血も滴る超レアとまではいかないが(機内食では無理なのではなかろうか)、ちゃんとしたレアで柔らかかった。切り口の写真も撮ったのだが、まあ食べかけの絵面を載せることもあるまい。

デザート


デザートはプロフィットロール、シュークリームの小さいのにチョコレートソースをかけたものである。

急いで食べても仕方ないので、なるべくゆっくりと味わいながら食べたのだが、それでも前菜が出てからデザートが出るまでに30分強、だれかと話しながらではなく、一人で黙々と高級料理を食べるという、ある意味ではユニークな体験であった。写真は撮り忘れたのだが、食事中は赤ワインも頼んでいる。そういえば、1人でワインを飲むというのも機内限定かもしれない。

今回のバンコク行き、本来の目的は仕事なのであるが、個人的にはすっかりマイル修行のつもりである。それにしては、酒は飲むわ、肉は食うわ、食ったらベッドポジションで横になるわ、正に生臭坊主であった。
 

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